私がお嫁に来た当時、主人の両親と暮らしていました。
自分たちが食べる分は畑で作るというのがいおじいちゃんスタイル。
しかし、農作物はこちらの食卓事情はお構いなし。
きゅうり1日15本。
なす1日10個。
トマト1日5個。
毎日毎日食べきれない量の野菜が採れてしまう。
サラダ、天ぷら、煮物などなど頑張って料理をするんですが
消費が追い付けないほどとれる。
食べきれない分はご近所に声をかけたりするのだけれど、
ご近所さんも同じような野菜を作っているので、
たいていは「うちもあるんだー」と断られます。
仕方がない。
捨てるか。
おじいちゃんの目につかないように
新聞紙にくるんで捨てるのだけれど
ものすごい罪悪感に襲われますね。
もったいないですよね!
捨ててしまう農作物をパンにしたら
少しは罪悪感が減るのかもと思い
少しづつパンに利用していったのがうちのパンの始まりです。
季節の野菜や果物から酵母を起こし、パンを焼く。
なにより、旬の作物には良質の酵母がたくさんついていて、
発酵力の強い酵母ができます。
時には野菜をたっぷり使ったパンを焼いてみたり。
パンってどうしても
ぱくっと簡単にすませたい
おやつの代わり
朝の忙しい時
急いで食べるぶん、栄養はにの次になってしまいがち。
おじいちゃんの野菜をたっぷり使ったパンで、
知らず知らずのうちに子供たちも野菜や果物がとれるようになってる。
不思議なことに、パンと一緒だと苦手なナスやカボチャも食べれちゃう。
食べてる姿を見て小さくガッツポーズする母でした。